2004/10/04(月)更新325回目
カエルの子はカエル |
ある程度の年齢になってから、兄さんは人にこう思われるのを恐ろしく感じていました。具体的に言えば、『ああいう父親の子供なんだから、きっと子供もろくでもないに決まっている』こう思われるのを恐れていたのです。そして、人にそう思われないように普段の行動を選択していました。
”カエルの子はカエル”とは良く言いますが、兄さんは父のような借金をする気は全くないです。実際、先日兄さんが設立した会社だって、銀行の融資(借金)を受けて運営するくらいなら、解散した方がマシだと思っています。というか、無借金経営が難しいようなら本気で潰すでしょうね(社長が自分のお金を会社に貸し付ける場合は別です)。
今日、実家の母から電話があり、話の内容は父が実家に来たという内容でした。兄さんの日記を過去の分から読んで下さっている方はご存知だと思いますが、兄さんは決して裕福な…いや、普通の家庭環境の中で育ってきたわけではありません。この環境と言うのは、経済的な環境という意味です。
過去の日記を読んで下さっている方には繰り返しになってしまいますが、兄さんの父と母は、2003年の2月に離婚しました。原因や父親の借金癖、浪費癖です。
通常、離婚をしたと聞くと、もう関係が完全に切れたと思うのでしょうが、実は、離婚した後も父はちょくちょく実家に訪れていました。母親や妹を心配して来てくれたのなら嬉しいのですが、そうではなく、お金を借りに来ていたのです。
自慢じゃありませんが、兄さんの母はかなり危ない状況です。具体的に言えば、母親は美容師で国民年金にしか加入していませんし、兄さんや妹の学費や生活費の援助をしていため、また、何度も繰り返された父の借金を返すために、貯金もほとんど空っぽの状態です。今の年齢から考えると、正直、老後はまともな暮らしはできないでしょう。
こんな状態の母に、離婚した後もまだお金を借りに来る父に、兄さんは怒りを覚えました。兄さんの父親は、幸いサラリーマンとして働いていたため、普通に仕事を続けて退職をすれば、退職金がもらえ、そして老後は厚生年金が出ます。つまり、老後のことから考えると、母の方がはるかに状況は苦しいのです。
それなのに、父は今まで散々苦労をかけてきた母に、離婚後もお金を借りに来ていたのです。信じられないかもしれませんが、母の職場にまでお金を借りに来たこともあるそうです。
そんな父も、おそらく借金でどうしようもならなくなったのでしょう。今年の3月に正式に自己破産をしたそうです。つまり、今まで借りていた借金は全て免除され、まっさらな借金0円の状態に戻ったのです。
ご存知の方も多いと思いますが、自己破産は状況によっては、借金返済の裏技として使えます。破産申告をして自己破産が認められれば、今までの借金はチャラになるのですから、これはとても便利な裏技だということは分かりますよね。もちろん、その見返りに社会的な信用は失墜しますが…。
それでもやっぱり、借金が0円になるのは最強の裏技です。正直、その人の責任ではない、何かの不慮の事故で自分の身内や仲の良い友達が莫大な借金を背負うことになったら、兄さんなら自己破産を勧めるかもしれません。
自分の一生を借金返済で終えるくらいであれば、国に認められた自己破産という最強の裏技を使って、自分の人生をまた一からやり直して欲しいと思うからです。
もちろん、クレジットカードなんて作れませんし、社会的な信用もないといっても良いくらいになりますが、お金に追われる生活をしなくても良い分、人間らしい生活を送る事ができるでしょうから。もちろん、破産後の本人の努力は必要ですよ。
このように、ちゃんと考えて使えば、自己破産は借金返済に有効な方法だと思います。
話が少しズレましたが、兄さんの父はこの最強の借金返済法を使って、自分の借金を0円にしました。父が自己破産をした時、兄さんは心の中でホッとしました。ヤミ金融からの無理やりの借金は恐いですが、少なくとも父の借金は0円になったんですから。破産後にちゃんと働けば、まともな生活をするのは十分に可能です。
…しかし、父は兄さんの期待には応えてくれなかったようです。
今日、兄さんの父が母のもとを訪れたのは、本当のお別れの挨拶を言うためだったそうです。つい最近、父は勤めていた会社のお金を使い込み、会社をクビになったそうです。ニュースなどでよく聞いた事があると思いますが、これは横領です。父は不正をして強制退職させられたのです。
人間、一度堕ちだしたら、どこまででも堕ちるものですね。正直、会社のお金に手をつけるような人だとは思いませんでした。兄さんは、父はいくらお金に困ろうとも、”不正”だけはやらない人だと思っていたのです。”お金は人を狂わす”と聞いた事がありますが、兄さんの父親のこともその一つの例なんでしょうね。
こういった理由で、もうどうにもならなくなったから、今父が住んでいるアパートはそのままにして旅に出るとのことでした。…というと、きれいな言葉なように聞こえますが、これは俗に言う”夜逃げ”です。兄さんの父親にアパートを貸している大家さんは、凄く困ると思います。
ここまで読んで、『可哀想だから、お金を持ってる兄さんが助けてあげたら?』と思われる方もいらっしゃると思いますが、兄さんは父を助ける気は全くありません。今までの行動を見てきて、また、一緒に過ごしてきて、自分のことしか考えていない事が分かるからです。上に書いた、離婚後に母にお金を借りに来てたことからも、それは分かって頂けると思います。
正直、今の兄さんの状態なら父の借金を返すことなんて、何の苦もなくできます。でも、父の借金を返すくらいなら、母親にお金をあげた方がマシだと思っています。母は兄さんに自分の身を削って投資を続けてきました。兄さんの筆頭株主は間違いなく母です。その筆頭株主に兄さんは恩返しをしなければなりません。
上にも書いたように、母は国民年金だけしかかけていないため、また、貯金もほぼない状態なので、老後は生活苦に陥る可能性が高いですが、兄さんがいる限り大丈夫だと思っています。今すぐには無理ですが、一生懸命お金を稼いで、今まで苦労してきた分を取り戻せるくらい、楽しく幸せな生活をさせてあげたいと思います。
もう家族で父で借金を肩代わりするのはウンザリです。もし父の借金を返済したとしても、時間が経てばまた借りるでしょうし、また、父の自立を阻害し、消費者金融を喜ばせるだけでしょう。だから、それはしません。
兄さんは、金持ち兄さんへの道のトップページで
『どんなに高価なものであったとしても、お金を払えば手に入る物は、お金では手に入らないモノの価値以下』だと思っていますが、長い期間ずっとお金で苦しんできた兄さんは、今の世の中で人の幸せを実現するためには、お金って本当に大切なものだと思っています。
だから、たくさんの方にお金持ちになってもらい、”幸せを実現するために”そのお金を使って欲しい。』
と書いていますが、これは兄さんの今までの経験から皆さんにお伝えしたいと思ったことです。たとえ家族であっても、時と場合によっては、お金のトラブルが原因で信頼関係はいとも簡単に崩れてしまいます。家族でこれですから、友達や恋人であれば、お金のトラブルが元で信頼関係が崩れてしまう可能性はもっと高くなるでしょう。
こういった内容の日記は、好んで書きたくはないのですが、皆さんにお金で崩れた関係の例として、お役に立てればと思い書くことにしました。自分のお金はしっかりと管理して、コツコツと自分の資産を築いていって下さい。兄さんのサイトに訪問して下さっている皆さんには、兄さんの家庭のような寂しい想いだけは、決してして欲しくないと想います。
少し前までは借金まみれで、この先どうしようかと考えていた兄さんが、お金もない、人脈もない状態からここまで来れたのです。ですから、きっとアナタもお金持ちになる事はできるはずです。自分の中にある力を信じて、インターネットで稼ぐことにチャレンジしてみて下さい。
そして将来、『兄さんのサイトに出会ったおかげで、金持ちになることができました!』こんな言葉を頂けたら、兄さんとしてはこれ程嬉しいことはありません。兄さんも頑張りますから、共にお金持を目指して頑張りましょう!
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