2004/03/20(土)更新280回目
『サイト運営者に内容訂正依頼のメールを送信しました』 |
身の回りの友人や、数人のサイト運営者の方に相談した結果、やはり、昨日の日記で書いたサイトはコピーの可能性が高いということでしたので、相手のサイト運営者の方に内容を訂正した後、アップロード(公開)するように依頼するメールを送りました。一晩寝て冷静になって考えましたが、やはり”無断”コピーサイトは許すことができません。
兄さんは、何でもそうですが、公正なルールでの競争は喜ぶべきものだと思っています。例えば何かの商品であれば、その商品を開発するいくつかの企業が競争をすることで、より質の高いものができ、そしてより低価格で販売されるようになります。この結果、得をするのは一般の消費者、つまり兄さん達ですよね。これは、最近のブロードバンド回線競争を見てもらえれば、分かるかと思います。
ADSLの速度1.5Mbpsが主流だった当初、ADSLは接続料金のみで6,000〜10,000円もの料金がかかり、さらに、プロバイダ料金2,000円〜3,000円程度が必要になるという状況でした。
つまり、ADSLを利用するだけで10,000円もの料金が必要だったわけです。それがYahoo!BBがADSL市場に入ってきて、ADSLの技術・価格競争が巻き起こってからはどうなったでしょうか?
現在は、最大通信速度45Mbpsものスピードが出るADSLが、わずか月額3,938円で利用できます。通信速度は向上しているのに、料金は低価格化しています。これは熾烈なADSLの顧客獲得競争の中で生まれた企業努力(”より質の高いものを低価格で”)によってもたらされたものです。つまり、公正なルール上での企業間の競争によって、消費者(ADSL)の利用者がメチャメチャ得ができるようになったわけです。
兄さんは、ホームページ運営でもこの法則が適用されると思うんですよね。ネット収入系のサイトを運営する人は、より多くの人に見てもらいたいと思い、そしてより多くの収入を得たいと思います。
それには、自分のサイトに多くの人をひきつけるだけの魅力がないといけません。そのためにホームページ作成に関する勉強をして知識をつけ、丁寧で分かり易い文章の書き方を身に付け、そして、訪問してくれる人に役に立つ情報を載せられるように努力します。
その結果、サイト運営でもやっぱり”競争”が生まれるんですよね。多くのサイト運営者がより質の高いサイトを作成しようと努力するわけです。すると、個人サイト業界のレベルはドンドン上がって行き、訪問する人にとってより見易く、より役に立つサイトが増えてきます。つまり、先ほど例に挙げたADSL業界の競争と同じで、最終的にはインターネットの利用者にメリットがあるというわけです。
ただ、これは”公正なルール”での競争が行われた場合で、不正やズルが許されたりする競争では駄目だと思います。例えば、自分が一生懸命作ったものが無断でコピーして利用されたりすると、サイト運営者の”訪問する人にとってより見易く、より役に立つサイトを作ろう”と思う気持ちを奪ってしまうと思うからです。
『たくさんの本を購入し、たくさんのサイトを見て回って、その結果身に付いた知識を自分で分かり易い文章にしてサイト上に掲載したら、それがいとも簡単に無断で転載・複製された』。このような事が普通にまかり通ってしまうなら、自分の時間と労力を投資し、自分が得た情報を分かり易い形でサイト上で提供しようという気持ちはなくなってしまいます。
それならば、自分が得た知識は自分の頭の中だけに留めておき、自分のためだけに本を読んだりして勉強をし、サイト作成以外の別のことに自分の時間を使った方が良い思ってしまうでしょう。
無断転載・複製(コピー)を止めてもらうのは、”公正なルール”の上でのサイト運営者の競争を実現する上で、とても重要なことだと思います。自分の努力が正当に認められる中での競争は、個人のサイト運営業界のレベルが上がり、多くの訪問者の方がサイトをストレスなく見ることができて、そして、より役に立つ情報を得られるサイト、より面白いサイトがドンドン増えていくことに繋がると思います。これらの事を考えてみても、兄さんは無断転載・複製(コピー)は許すべきではないと思います。
今回、兄さんのサイトのコピーだと判断したサイト運営者の方は、兄さんが今日送ったメールを読んで分かってくれると思いますが、もし応じていただけなかった場合には、『過去のトラブルの事例』に書いてある措置を取らせて頂こうと思っています。
兄さんは揉めごとは嫌いな性格なので、こういうことをやるのは本当は凄く嫌です。でも、誰かが例を見せることで、人のサイトをコピーをしようとする人は少しでも確実に減ると思いますし、それなら嫌でもやった方が良いと思うんです。
何度も同じようなことを言いますが、”サイト運営者が一生懸命作ったサイトが誰かに不正に利用された時に、揉めるのが嫌だとかいう理由で、それを目をつむって我慢しなければならない”というような事がまかり通れば、多くの能力のあるサイト運営者のヤル気は削がれてしまいます。
そうなると、個人サイト業界のレベルアップの速度は落ち、その結果、インターネット利用者にとってもデメリットになると思うんですよね。だからこそ、兄さんはコピーサイトを見つけた時には、ちゃんと注意することが必要だと思っています。
|
|
|